東南アジアをもっと良く知って国際人に

19世紀の前半頃まで、中華系民族は東南アジアで小規模なコミュニティを築いており、土着化がすでに進んでいました。同世紀後半になって、多くの中国人が東南アジアへと移住してきたのです。主に、福建省や広東省の人口が過剰だったことが原因でした。移住当時はマレー半島で肉体労働に汗を流し、その後は都市部へと移動し、そこで土着化が進んだのです。

それからも中国からの移民の数はどんどん増えていき、1940年になるとマレー人以上の人口となっていました。この頃から、中華系の民族が東南アジアで経済力を蓄え、力を持つようになったのです。民族対立も起こるようになり、1969年になるとマレー人と華人による対立はピークに達したため、衝突事件が起きてしまいます。この際、数百人に及ぶ死者が出たのです。

その事件の後で、中華系の民族が特に多く住んでいたシンガポールを、共和国として独立することに力を注いだ人物がいました。リー・クァンユー氏です。彼は国民の信頼を得、シンガポールの77%が中華系を占める民族構成が出来上がりました。現在までの東南アジア各国の元首相や元大統領などにも、中華系民族の血を引いている人が数人いるのです。彼らは、団結力が非常に強いといわれています。簡単に相手を信用しないのが特徴の中華系の人々ですが、一度信用するととことん信用するため、それが団結力の強さにつながっているのです。筆者の聞いた話では、マレーシアやシンガポール求人市場においては、他の民族に比べて中華系が、より責任あるポジションに採用されやすい傾向にあるとのことでした。ちなみに、東南アジアで中華系の人々が多い国順で、インドネシア・タイ・マレーシア・シンガポールとなっています。